キーワード密度や出現頻度について

SEOのテクニック本でよく語られる話に、キーワード密度や出現頻度、回数、その位置の話があります。こうした情報をちょっとかじった方はすぐに「SEOではキーワードの出現頻度を何%にすればいいんですか?」などという質問をしてくることが多々あります。
また、SEO業者の中にはそういった密度の調査結果をグラフ化して「○%がおすすめです」などという情報を出していることもあります。
しかし、皆さんがWebページを作成する上で「何%にするか」を意識する必要は全くありませんし、キーワード密度や出現頻度に関連する調査は全くといっていいほど意味を成しません。

そもそもキーワード出現頻度が重要視されたのは、まだリンク分析などがインターネット検索に用いられていなかった頃の時代です。
検索技術が高度化し、最も関連性の高いWebページを特定するために数百ものアルゴリズムを組み合わせて構築されている現在の検索エンジンにおいて、キーワード出現頻度がランキングに与えるインパクトは無視できるほど微々たるものです。

キーワードの要因

キーワードは単純にページにおける密度だけでなく、そのキーワードがどの位置にあるのか、何のタグでマークアップされているのか、そのページに対してどれだけのリンクが張られているのかなど、その他複数の要因を考慮しなければ意味がありません。
単純に密度の数値だけを取り上げてその平均値をもって「この%がよい」といわれても解釈が間違っているのです。従って、キーワードの密度や頻度、その位置をあれこれ試行錯誤すること自体が時間の無駄です。
勘違いしないで頂きたいのは、確かに検索エンジンはランキングを決定する上で各ページの密度や出現位置は解析の対象になっているものの、最適化する側である私たちがそれを意識するかどうかは別問題だということです。
検索技術を構築する上で用いられている手法と、私たちがSEOのために用いるアプローチは別のお話です。

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